山梨県にある甲府市立舞鶴小学校のホームページです。

11月7日(水)の5校時に、4年2組の教室で理科の研究授業を行いました。
題材名は「とじこめた空気と水」(第1次 第3時)
本時のねらいは「空気鉄砲の前玉が飛び出すわけを、図や言葉で表すことができる」です。

教室に行くと、まだ5校時が始まる前だったので、担任の相澤先生が、子ども達に絵本の読み聞かせをしてあげていました。

まず、授業は、前々時の振り返りから始まり、空気を大きなビニルの袋に入れてそれを押したときの感覚の振り返りをしました。

次に、前時の学習の振り返りを行い、球を遠くに飛ばすためにはどうしたのかを思い出させました。
① 筒の中の空気を多くすること
② 少し上に向けて発射すること
③ 勢いよく棒を押すこと
の3つだったことを確認しました。

相澤先生がどうして球が飛んだのかを質問すると、「空気で押されたから」という答えが返ってきました。さらに、相澤先生は、空気鉄砲のおし玉を棒で押しても飛ばないことを実際にやってみて確認したり、前の球が飛び出す瞬間のおし玉の位置を色テープで記録したりして、先程の子どもの答えである「空気で押されたから」ということを、実験を通して確認しました。これが、子ども達にとっての「結果の見通し」になっています。このように丁寧に見通しを行っているのは、子ども達が棒で直接前玉を押したから飛び出したという誤解をしないようにし、棒で押すことにより、空気の中がどのようになったから前玉を飛ばしたのかに意識を集中させるために意図的に行ったのです。本時の学習の目的に合わせ、子ども達の意識を焦点化することは、優れた方法だと思います!

次に先生は、本時の学習課題である「空気でっぽうの玉が飛んだのはなぜか考えよう」を板書して、それを子ども達に聞くと、子ども達は、
・ゴムは引っ張っても元に戻ろうとするから、それと同じ
・押されたら、跳ね返ろうとするから
・圧が強くなっているから
などと自分の考えを発表しました。

相澤先生はワークシートを配り、それを実物投影機で大型ディスプレイに映し出し、空気鉄砲の筒の中でどんなことが起きているのかワークシートを使って友達に説明するときに、どのような方法があるか考えさせました。すると、子ども達から、「絵」「図」「言葉」「矢印」で表せばいいことが出されました。これが、「表現方法の見通し」になっています。この「見通し」ができているからこそ、この後、自分なりの考えをワークシートに書き込むことができるのです!

自力解決の時間で、自分なりに筒の中で何が起き、前の球が飛び出すのかを想像し、ワークシートに書き込みました。多少時間がかかってしまいましたが、見通しを充分にさせたので、全員がワークシートに自分なりの考えを書き込むことができました。もちろん、相澤先生は机間巡視を行い、必要な支援をするとともに、子ども達の考えを把握し、その後の意図的指名に生かしていました。子ども達は、空気の丸い粒や斜線の混み具合、四角い粒、矢印などでそれぞれ表現していました。

この子は、空気の粒の密度で飛び出す理由を表すだけでなく、その粒に顔を描き、最初はゆったりしていてニコニコしていたが、押し縮められることにより窮屈になって苦しそうな表情になり、玉が飛びだして元のニコニコ顔に戻るという方法でよりくわしく表現しました! さらに、先生は友達にその考えを解釈させたり、評価させたりしました。

この子は、ベクトルのような矢印で筒の中の圧力変化を表し、球が飛び出す理由を表現していました。それに対する友達の考えも発表させていました。

この二人は、相澤先生が意図的指名をして発表してもらったのですが、最初の子が縦線で空気の密度の変化を表し、言葉で「押されたときに広がりたい(元に戻りたい)」と書き、飛び出す理由を表現していました。その次の子は、丸い空気の粒を使って圧縮されたときの空気の密度の変化を表すだけでなく、その時の空気の気持ちを「もう耐えきれない」と書き、前玉が飛び出すわけを説明していました。

子ども達と話し合う中で、本時のまとめとして「空気が縮まって、元に戻ろうとしたから玉が飛んだ」と、板書しました。

最後に、相澤先生が上手だなぁと思ったのは、もう一度、空気鉄砲を使って玉を飛ばすところを見せ、空気が縮まって中の圧力が高まり、元に戻ろうとして前玉が飛び出すことを実感的に理解させたことです。

本時の目的を、自分の考えをいかに表現するのかという点に絞り込み、子ども達全員に自分なりの考えをワークシートに書かせ、発表させることにより、子ども達の思考力や表現力を高めることができた相澤先生と、それに応えて、様々な方法で表現するとともに、自分の考えを言葉で表現し、共有した子ども達に大きな拍手を送ります!!

この後の授業研究会では、この授業を通しての成果と課題をグループ毎にまとめることができました! また、総合教育センターの主幹・指導主事である飯沼久裕先生と甲府市教育委員会の学力向上専門員の臼井稔先生に本校の研究のために、たくさんの指導・助言をいただき、その研究を深めることができたことに、心より感謝申し上げます!!