山梨県にある甲府市立舞鶴小学校のホームページです。

11月5日(月)の2校時に、6年2組の教室で算数の校長参観授業を行いました。
目標は「比例の性質を活用し、問題を解決することができる」です。

担任の望月先生の導入がとても上手だったのは、子ども達ががんばって取り組んでいる児童会活動のチャレンジ集会を取り上げ、「児童会のチャレンジ集会で画用紙を300枚用意したいのだけれど、1枚1枚数えるのは大変なので、何か上手い方法はないかなぁ?」と質問したことです。これが、児童会活動を効率化するということで、子ども達にとってやる気を引き出す動機付けになっており、さらに、生活の中で算数を活用する「活用力」を高める良い方法だと感心しました! 子ども達は、紙の枚数とその重さの比例関係に気がつきました。

学習問題として「画用紙300枚を全部数えないで用意する方法を考えましょう」を提示すると、見通しとして、子ども達から、すぐ「重さを利用する」ことと「(1枚だと軽すぎるので)10枚の重さを利用する」の2つの考えが出されました。そして、その2つの考えは、「紙の枚数と重さは比例する」から成り立つことが確認されました。

さらに、自力解決のためのヒントとして、「紙が10枚で73g」を提示しました。

さらに、わかっていることと求めていることを明確に把握するため、マトリックス表を用意し、子どもに黒板のところに出てもらい、わかっている数を書き込ませました。その結果、上の段の紙の数は、それぞれ10枚と300枚になり、下の段の紙の重さが、10枚の時に73gで、300枚の時の重さが求めている数であることが確認されました。
このように、子ども達一人一人に自力解決のための見通しを充分持たせ、その上でいよいよそれぞれ問題に挑戦しました。このように丁寧に子ども達に見通しを持たせることができた望月先生は、的確な指導をしていると感心しました!!

見通しを全員に持たせることにより、子ども達全員が真剣に学習問題に取り組み、ほぼ全員が自分なりに自力解決をすることができました。もちろん望月先生は丁寧に机間巡視をしながら必要な支援を行い、また、一人一人の子ども達の考えを把握していきました。ノートを見ていただくとわかると思いますが、自分の考えを文章で表して式を導いている子やマトリックス表を活用しながら図解して式を導いている子、式のみで表現している子など、様々な方法で自分の考えをわかりやすく簡潔に、読みやすく表現していました。「大変優秀な子ども達だなぁ!」と思いました!

望月先生は3名の子どもを意図的指名をし、その考えを黒板に書かせました。さらに、それを書いた子に説明させるのではなく、友達に解釈させ、説明をしてもらいました。こうした中で、最初は意図していなかった新しい考えを生み出すことができたのです!
①  一人目の子は、紙の枚数が10枚から300枚に30倍になっているので、10枚の時の紙の重さである73gを30倍して求めました。
②・④ 式は73÷10=7.3 7.3×300=2190 答え2190g なのですが、友達に解釈させ、それを子どもが説明することにより、「73÷10=7.3」の式には、1つめの考えとして、紙1枚あたりの重さを求めている式であること、2つめの考えとして、比例の式y=axの「決まった数a」を求める式でもあることが共通理解できました。
③ 比を使う。10:300=73:x 10と300を同じ数をかけても比の値は変わらない性質を利用し、10×7.3=73なので、300×7.3=2190と求めました。
先生は、③の子が比を使って解いたことに気付き、それを意図的に指名することによりその解法を全員に理解させるができるとともに、さらに、子ども達の解釈を丁寧に聞き取ることにより、同じ式なのに2つの考えを意味していることを2人の子にそれぞれ発表させ、全員で共通理解することができました。とても優れた指導だと感心しました!

さらに、①と②、④の考えから、「比例の関係を使うと、300枚を全部数えないで用意することができる」とまとめることができました。

最後に、比例の関係を使って、他に求めることができるものがあるか聞きました。子ども達は、「画鋲の数を求めることができる」とか「牛乳2ℓの重さから10ℓの重さを求めることができる」などと答えていました。これが、子ども達の生活に算数を活用する力を育成することになります。

今回も、学び合いをさせながら、算数の主体的・対話的な学びを通して、子ども達に深い学びをさせることができた望月先生の優れた指導と、それに応えて質の高い授業を展開した子ども達に大きな拍手を送ります!!