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2月9日(金)の3校時に2年1組の教室で、国語のアクティブ・ラーニングの授業が行われました。
単元名:すすんで考えを出し合おう みんなできめよう
指導目標:互いの話を注意して聞き合い、話題に沿って話し合うことができる
考えを伝える言葉の働きに気づくことができる
教科書に、「『夕やけこやけ』のがっそう」についての話し合いの仕方の教材があり、その中で、話し合いの仕方について学習し、本時はその応用として、「お楽しみ会のゲーム」について話し合いました。

話し合いを始める前に、子どもたちとコミュニケーションしながら次の2点を確認しました。
〇 今日のめあて:話し合いの仕方に気を付けて、話し合いをしよう
〇 話し合って決めること
① どんなゲームをするか
② どんなめあてにするか
最初の「今日のめあて」ですが、これは学活の授業ではなく国語の授業ですから、話し合った内容も大切なのですが、それ以上に「話し合いの仕方」を身につけることがねらいなので、その意識をしっかり持たせたこの指導はとても望ましいものであると思います。さらに、話し合って決めることも先生が一方的に知らせるのではなく、子どもたちに言わせることが学習を深める上で効果的でした。

この授業が、小学校の低学年である2年生のグループでの話し合いの仕方を身につける学習であることを考えた場合、次の8つの工夫は素晴らしいと思います。
① 司会を全員体験できるよう順番に交代していたこと
② 司会の手引きを用意してすべての子どもたちが迷わずに司会進行ができるようにしていたこと
③ 自分の意見を言うときの手掛かりとなる優れたワークシートを用意し、書かせていたこと
④ やりたいゲームや決まりについて自分の提案をするとき、必ずその理由を言わせていたこと
※「トゥールミンの論証モデル」でも示されているように、意見を主張する時にはその根拠を述べることが、その主張を説得力あるものにするために大切です。
⑤ わからないことや詳しく聞きたいことを質問し、それに答えることでコミュニケーション活動にしていたこと
⑥ 意見に対して同じ考えの時に、「ぼくも(私も)〇〇がいいと思います」というように、賛成意見を言わせていたこと
⑦ 話し合いの最後に司会者に話し合ったことのまとめをさせていたこと
⑧ 話し合ったことをホワイトボードにまとめ、全体での話し合いがしやすいように黒板に貼らせていたこと

写真を見ていただくとわかるように、子どもたちは積極的に話し合い、顔を寄せながらホワイトボードにまとめていました。それは
① 話し合いのテーマが「お楽しみ会のゲーム」ということで、子どもたちの興味関心を引くものであったこと
② 担任の伊藤先生が各グループを積極的に回り、話し合いの支援をしていたこと
③ 前述した8つの工夫に加え、この2年間を通しての伊藤先生の学級づくりがとてもよく、子どもたちに望ましい人間関係を構築できていること
などがその要因だと思います。
2年生の子どもたちでも、こんなにしっかり話し合いができることに驚きました。

各グループの話し合いの結果を学級全体の合意にまとめ上げる段階では、ホワイトボードを活用しながら、子どもたちに共通点や違い、その原因といった意見を言わせながら上手に決定事項を決めていきました。

最後に今日の学習の振り返りとして、ワークシートに次の3点について自己評価をさせていました。
① 自分の考えと理由を言えたか
② 友だちの考えを最後まで聞けたか
③ わからないことを質問したり、同じ考えだったことを伝えられたか
自己評価の結果について手を挙げさせたのですが、ほどんどの子どもが◎の「十分できた」でした。

「こうした授業を低学年のうちからしっかり積み上げていくと、高学年になった時にはお互いに共通理解を図り、かつ、新しい考えを次々と生み出すような話し合いができる子どもになるなぁ!」と感心するような素晴らしいアクティブ・ラーニングの授業を指導した伊藤先生と、それに応えて低学年とは思えないような高度な話し合いをすることができた2年1組の子どもたちに大きな拍手を送ります!!