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11月14日(火)の2校時に4年1組の教室で理科の校長参観授業を行いました。
単元名は「物の体積と温度」です。
ねらいは「丸底フラスコの中の空気の様子を温度変化と関連づけて考えることができる」と「自分たちの考えを調べるための実験の見通しを、図や言葉で表現することができる」です。

跡部先生が「先生は魔法が使えるんだよ」と言いながら、丸底フラスコの口に石けん液でシャボンの膜を作り、フラスコの丸底の部分を手で暖め、中の空気を膨張させてシャボンを膨らませました。それを実物投影機で撮影し、大型ディスプレイに映し出して全員にはっきり見えるようにして確認しました。そして、「どうしてシャボンは膨らんだのでしょう?」と子ども達に問いかけると、子ども達からは次の5つの考えが出されました。
①空気が押した
②空気が外に出ようとした
③空気の体積が大きくなった
④空気が暖められて膨らんだ
⑤空気が暖められて上に出ようとした
跡部先生は、①~③の考えの理由を聞いて、暖められたからこのような現象が起きたということを確認しました。

次に、「手で丸底フラスコの中の空気が暖められてシャボンが膨らんだのか、跡部先生が魔法を使ったのかはっきりさせましょう!」と言って次の実験をしました。それは、お湯の入った水槽を用意して、そこに、口にシャボンを張った丸底フラスコの丸底部分を入れ、シャボンがどのようになるかを確認する実験です。跡部先生は「お湯の中に入れてシャボンが膨らんだら、お湯で暖められたから膨らんだということだよね!」「お湯に入れて膨らまなかったら、跡部先生が魔法を使ったということだよね!」と実験の目的をよく確認してから行いました。何のための実験なのか、この確認がとても大切なのです! もちろん、シャボンは勢いよく膨らみました。さらに、水の入ったバケツの中に入れると、シャボンがしぼむことも確認しました。これで、シャボンの膨らみと空気の温度の関係を明確にしました。

通常であればここで本時の授業はまとめに入るところですが、跡部先生の理科の授業はここから本格的に始まります。なんと、ここまでは導入実験に過ぎなかったのです!

 

跡部先生は「フラスコの中で何が起きているのか、絵や図で表そう!」と言って、フラスコの絵が描かれているプリント配りました。感心したのは、全員が自分なりの考えを持って、フラスコにそれを描いていたことです!

 

自力解決が終わった後、ペアコミで自分の考えを説明し合いました。これが、次の全体発表に生かされます。

次に、7人の子ども達が自分の考えを描いたワークシートを実物投影機で撮影し、大型ディスプレイに映し出しながら、説明しました。出された意見はまとめると次の3種類でした。
①空気が膨らんだ説
②(空気のつぶの)隙間ができた説
③空気が上に行った説
さらに、下の写真を見ていただくとわかるのですが、自分の考えがその3つの説のどれに該当するのか、一人一人に確認しながら名札を貼っていきました。こうすることにより、自分の考えが正しいのか、また、どの考えがあっているのかを実験をすることで確かめたいという意欲を高めていました!

ここからさらに学習は高度なものになっていきます。「次の時間に実験して、どの考えが正しいのか確かめよう!」「実験方法をみんなに考えてもらうよ!」と言い、ワークシートを配りました。そのワークシートには、何説なのか自分の考えを書き、その考えを確かめるための実験方法を書きました。ここで「さすが跡部先生!」と思ったのが、ヒントとして、ケチャップの入れ物やフラスコとその口に栓、平底フラスコとその口に風船などを示し、「もし〇〇だとしたら~になるはずだ!」と考えましょう!」「これは科学者はいつもやっていることだよ!!」と言いました。子ども達はヒントと考え方、さらに勇気のわく言葉を与えられ、俄然やる気になってワークシートに向かっていました!

ここまでで本時はおしまいです! 次の時間、子ども達が考えた方法で実験して、空気が膨張していることを確かめたそうです!

素晴らしい理科の授業を展開した跡部先生と、その指導に応え高度な学習を行った子ども達に大きな拍手を送ります!!