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11月6日(月)の5校時に、4年2組の教室で行われた本校の校内研の算数の研究授業を行いました。
①学習内容「長方形と正方形の面積」
②本時の目標
〇複合図形の面積を求めるために、見通しを持って方法を模索し、既習事項から面積の求め方を説明することができる。
〇友達の考えと自分の考えを比べながら、それぞれの良さを認め、長方形や正方形の形を基にする考えを活用して面積を求めることができる。
③授業で目指す深い学びの姿
〇見通しを持つための学び合いの時間を確保し、解決を見通す作業を行い。自分で考えた方法や友達からの考えるためのヒントで、自力解決をしていく。
〇まとめへ向けて、学級全体での学び合いを通し、児童から出てきたキーワードをもとにまとめる。

長方形や正方形の面積の公式を復習した後、担任の布施先生は「このような形の面積を求めることができるかなぁ?」と言って、L字型の図形を示しました。子ども達から「できると思う」という言葉が返ってきたので、「どんな方法でやったら面積は調べられるでしょうか?」と聞くと、「引いてみる」とか「分けてみる」と答えていました。これが最初の「見通し」になっています。黒板に本時の問題である「このような形の面積を求めましょう」と書かれた紙を貼りました。

子ども達にL字型のカードを配り、自分なりの「見通し」として、そのカードに、面積を求める時に必要な切ったり貼ったりするための線を描かせました。

次に、本時のめあてとして「どのようにすればこのような形の面積を求めることができるか考えよう。」と書かれた紙を貼りながらめあてを全員で確認し、子ども達からどうすればこの問題を解けるのか「見通し」を言ってもらいました。「分ける」「引いてみる」「付け足してみる」「くっつける」などの意見が出され、それを板書しましたが、それが自力解決するための「見通し」の再確認になっていました。
布施先生は、解決のためのワークシートを配り、その使い方として「L字型の紙をワークシートに貼ること」「面積の求め方の説明を書くこと」「1つ目のやり方で答が出せたら、2つ目のやり方に挑戦すること」などを確認しました。ここから自力解決が始まりました。

子ども達は、①2つ又は3つの長方形に分ける方法 ②分けた長方形をくっつけて大きな長方形にする方法 ③大きい長方形から欠落部分の長方形の面積を引く方法 などのやり方で解いていました。先生は机間巡視をしながら、必要な支援をしていましたが、自力解決の後半では何人かに大きなL字型の図形を渡し、意図的指名をして黒板で発表できるようにしていました。その紙をもらった子は、黒板で自分の面積の解き方を発表できるように、机上で補助線を入れたり、2枚を組み合わせたりしていました。次に、先生はその大きなL字型の紙を渡した子ども達を指名をして、その紙を黒板に貼らせました。そして、その子に説明させるのではなく、たくさんの友達につなぎながらその解き方を解釈させ説明させていました。特に、L字型の横に飛び出た部分(長方形)を切り離して残った縦の長方形に縦につなぎ、一本の長い長方形にして計算した図を貼ったときには、子ども達から「あ~!」という反応があり、子ども達の思考が広がったことを感じました! 子ども達は友達の考えから新しい発見をしながら、授業は進んでいきました!

いよいよ授業は本時の山場となってきました。子ども達はL字型の図形の面積を求める方法が多様にあることがわかり、多面的な思考を高めることができたのですが、その共通点を考え、発表しました。布施先生はきちんと自力解決の時間を取っており、すべての子ども達が自分の考えを持てるように配慮していました。子ども達は「答が同じ」とか「かけ算を使っている」「すべての式に3が入っている」「縦×横を使っている」などが出されましたが、先生が「どうして縦×横を使ったの?」ということを質問して「長方形の公式を使ったから」という意見を引き出し、まとめにつなげました! 先生が教えるのではなく、子ども達が真理を発見し、先生はそれを支援する学習を実行していました。

さらにこの授業の素晴らしいところは、まとめを先生が発表して書くのではなく、子ども達がワークシートにまとめを書いて、それを発表したものを生かしながら先生がまとめていたところです。これはまとめ方として、理想的な方法だと思います。布施先生は子ども達のワークシートに書いたまとめをしっかり把握していて、子ども達の自発的な発言に加え意図的指名もし、「分けて長方形の形にして計算した」とか「このような面積を求めるときは長方形の面積の公式を使う」など発表させました。先生は、子ども達の発表の板書のいくつかの部分を指し示しながら「これをまとめに使っていいですか?」と言って子ども達のまとめを活用し「長方形の公式を使うと、このような形の面積を求めることができる」とまとめました。最後に、子ども達はそのまとめをワークシートに写して、授業は終わりました!

今回も付箋を使いながらポスターセッション型の校内研を行い、先生方からたくさんの意見を出してもらうことができました。その多くは、今回の授業を高く評価するものでした! 学力向上専門員の臼井先生からは、今回の授業に対する評価はもちろん、他校の実践も幅広く紹介していただき、大変勉強になりました!

子ども達が真理を発見する素晴らしい授業をしていただいた布施先生と、その指導に応えてレベルの高い学習をした子ども達に大きな拍手を送るとともに、ご指導をいただいた臼井先生に心より感謝申し上げます!!