山梨県にある甲府市立舞鶴小学校のホームページです。

10月4日(水)の2校時に2年1組で校長参観授業を行いました。その様子を掲載します。算数の授業で、ねらいは「乗法の場面をおはじきや式で表す活動を通して、乗法の意味の理解を確実にする」です。

2年1組の学級の雰囲気は落ち着いており、子ども達が学習に集中しているので教師の発問や指示に的確に反応していました。

写真にあるように、3×2の式に対して、3つと2つのおはじきを置き「これでいいですか?」と発問しました。

それに対して、子ども達はあっていると思う子と違うと思う子と2つに分かれました。そこで、ペアコミ(ペアコミュニケーション:2人組の話し合い)をしました。

ペアコミの中で3が「1つ分の数」で2が「いくつ分」を表しているという意見が出されました。

 

先生が黒板で「1つ分の数」と「いくつ分」を確認し、子ども達全員がそのことを納得しました。

子ども達を代表して女の子が黒板のところに来て、実際に3つのおはじきを2つ並べているところです。ここまでの学びが、本時の学習の見通しになっています。「1つ分の数」と「いくつ分」が本時の学習をする上での手がかりとなります。

プリントを後ろに回していますが、子ども達は「どうぞ」と言って渡し「ありがとう」と言って受け取る習慣がついています。

先生が「かけ算の式になるようにおはじきを並べよう」という本時の学習のめあてを示し、「3×3」をおはじきで並べるという学習問題を出しました。

おはじきを問題を出してから配っています。何気ないことに思えますが、そうすることにより子ども達はおはじきを使っての手いたずらがなくなります。また、伊藤先生はおはじきをプリントの上のどの場所に並べるのかも指定しています。そうすることにより、子ども達も操作活動をしやすくなりますし、教師も一人一人の状況を把握しやすくなります。

「見通し」を持つことができている子ども達は、全員正答することができました。

指名された子が黒板のところに出て、おはじきを並べました。伊藤先生はここで、おはじきの並べ方の説明として「3×2は1つ分の数が3個で、それが2つ分です。」という言い方を教えました。低学年では、こうした説明の仕方を教えることですべての子が説明できるようになり、子ども達のコミュニケーション能力を高めるだけでなく、学習内容をより深く理解することができるようになります。

「2×3」も同様に行いました。じつは、一人の子がうっかり間違えておはじきを並べたのですが、隣の子と自発的なペアコミをして、自分の間違いに気づいて直しました。自発的な「学び合い」が生まれるこの学級の子ども達は素晴らしいと感心しました。

 

指名された子が、先程、先生から教わった話し方を活用しながら説明しています。先生は差し棒を使って、その説明がわかりやすくなるように支援しています。子ども達もよく聴いていますね! さらに、先生から「『2×3』と『3×2』はおはじきの置き方が違う」という話しをすると、子ども達は納得していました。

5×2も同様に行いました。子ども達全員がよくできていましたし、子ども達が主体的に学習を進めることで、すぐ上の写真からわかるように学級全員の子ども達が黒板に集中しています! また、伊藤先生も机間巡視し、全員ができているかどうか確認し、うっかり勘違いしている子には声をかけて支援していました。

ここまでの学習を黒板でまとめ、子ども達もしっかりワークシートに写していました。

2×5をしました。「いくつ分」の数が多くなるので、だんだん難しくなっているのですが、全員よくできています。また、おはじきの置き方の説明も慣れてきたので、だんだん上手になってきました。

次に、自分でかけ算の式を作り、その式に従っておはじきを置いていくという学習をしました。「自分で式を作って作業をする」というのは子ども達にとって主体的な学習となります。そして、伊藤先生が机間巡視を丁寧にしながらきめ細かく個別指導をしています。

指名された子が黒板のところに来ておはじきを並べるだけでなく、その並べ方の説明をしました。ここで注目したいのは、発表している子が差し棒を使って積極的に説明していることと子ども達の方に向かって説明していることです。ここでより「主体的な学び」と「対話的な学び」が成立しています。

子ども達がペアコミをしながら自分のやり方をお互いに説明しています。みんな説明の言い方を活用しながら上手に話していました。「対話的な学び」が成立していますね!

子ども達と一緒に考えながら、本時の学習のまとめとして、黒板に「1つ分の数といくつ分を考えておはじきを並べると、かけ算の式に表せます」と書き、子ども達がワークシートに写しました。

最後に学習感想を書き、それを発表してもらいました。その内容は「1つ分の数といくつ分で言うと説明しやすい」とか「おはじきを置いてみるとかけ算がしやすい」なと、本時の教師の目標である「かけ算を図化することにより、その意味を明示する」に迫るなものとなりました。さらに、「1つ分の数といくつ分の数を反対にしても答は同じになる」など、今後の学習内容にも関わる感想も出されました。

今回の授業は低学年でありながら「主体的・対話的で深い学び」になっており、しかも全員が学習内容をしっかりと理解できていました。素晴らしい授業をしていただいた伊藤先生とそれに十分応え深い学びをすることができた子ども達に大きな拍手を送ります!!